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グーグルグラスの未来〜日経サイエンス2013年8月号より

市場の本流に躍り出るには何が必要か インテルの技術トップに聞いた

 

 

──最近になってウエアラブルコンピューターが大きな関心を集めているのはなぜでしょう?

 センサー技術と通信技術,コンピューター技術が初めて,量産型の一般消費者向けウエアラブルの潜在力を現実にする水準に達した。以前と違うのはこの点だ。現在,スマートフォンに入っているすべてを眼鏡のなかに収めることが基本的に可能になっている。少し重くなるだろうがね。興味深いコミュニケーション・プラットフォームになる可能性がある。

 

google-glass-2 / giuseppe.costantino

 

──「潜在力」と断った意味は?

 こと眼鏡型やゴーグル型の端末には大きな難題がある。高性能のシースルーディスプレーをまだ誰も実証できていないのだ。グーグルグラスやオークリーの「エアウェイヴ」ゴーグルがサイドビュー方式のディスプレーになっているのは,透過型ディスプレーの問題をまだ誰も解決できていないことの裏返しだといってよいだろう。高性能のシースルーディスプレーは,右目用と左目用のレンズの上に映像を投影する光学エンジンを備えたものになる。頭や視線をどこに向けても,仮想イメージが正面に見えるように保つ。これを装着してニューヨークの街を歩くと,エンパイア・ステート・ビルや自由の女神の仮想イメージを実物の像と重ねて見ることができるだろう。これこそが皆が待ち望んでいることだ。

 この種の技術をずっと前に開発ずみの企業がLumus(ルマス)など数社あるが,開発に特化しているか拡張現実感の研究用に販売しているケースがほとんどだ。一般にシースルーディスプレーはかさばるし暗くて,商品には遠い。(続く)

 

 

続きは現在発売中の8月号誌面でどうぞ。

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