きょうの日経サイエンス

2012年2月25日

粘菌のフィルからの手紙

粘菌のフィルからの手紙
 訳:粘菌語–>英語:マーク・フリッカー, 

 英語–>日本語:小林亮, 中垣俊之

 

僕はただの アメーバ野郎
動物細胞さ カビじゃない
ずっとずっと 長いこと
泣ける程 退屈な日々
冷たいところを ただ這い回るだけ

 

だから 何かすごいことに挑戦したかった
あるとき カガクシャとかいう連中に
とっつかまって 皿の上に連れてこられた
そして オートミールを食えという
奴らは なんとかして僕に問題を解かせようとした

 

やってみたら 僕にはすごい才能があったんだ
迷路なんか さっと解けるし
最短経路だって 計算できる
でもそんなのは 序の口さ
僕の本当の力は ネットワークを設計すること

 

東京の鉄道網なんか おちゃのこだったけど
ボストンのは かなりややこしそう
君たち人間にゃ まかせていられない
僕にひと声 かけとくれ
イケてるネットワークを 作ってあげるよ!

 

                                フィルより

 

写真は粘菌と会話中(?)の中垣俊之・公立はこだて未来大学教授。

2012年4月号に掲載された中垣先生の紹介記事も併せてお読みいただけると幸いです。