News Scan

徹夜もへっちゃら〜日経サイエンス2006年1月号より

 

 徹夜勤務で疲労困憊した警察官や医療関係者も,これを飲めば元気百倍?ある種の化学物質を睡眠不足のアカゲザルに与えたところ,元気を回復した。

 

 ウェイク・フォレスト大学医学部の神経生物学者たちは,11匹のサルを30~36時間にわたって眠らせずにおき(音楽を聞かせたり,喜ぶような刺激を与えた),睡眠不足にさせた。その後,CX717という化学物質を投与し,30秒前に見せた画像と同じものを選ばせる記憶テストをしたところ,通常通りの成績を収めた。脳画像を撮影した結果,薬物投与によって脳がふつうに睡眠をとったのと同じ状態に変わったことが確認できたとPublic Library of Science, Biology誌2005年8月22日号に報告している。

 

 さらに,通常の睡眠をとったサルに投与した場合も,作業成績が最大で15%向上した。CX717の製造元であるコーテックス・ファーマスーティカルズも,16人の睡眠不足の男性に投与した実験で作業成績の向上が見られたと5月に発表しているが,学術論文はまだ出版されていない。

サイト内の関連記事を読む