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ラ・マンチャの男,小惑星に突撃へ〜日経サイエンス2006年2月号より

 ドン・キホーテは手の届かぬ星についに到達できずじまいだったが,同名の宇宙船が小惑星に向かって近く旅に出る。

 

 欧州宇宙機関(ESA)は小惑星に宇宙船をぶつけて軌道をそらす「ドン・キホーテ・ミッション」を計画しているが,その目標となる小惑星を2つに絞り込んだ。小惑星「2002AT4」または「1989ML」のいずれかとする。

 

 このミッションでは2機の宇宙船を送り出す。ドン・キホーテの身分にちなんで名づけられた宇宙船イダルゴ(下級貴族の意)は重量が約380kgで,時速およそ4万8000kmで小惑星に衝突する。一方,従者の名を取った第2の宇宙船サンチョは約6カ月間にわたって小惑星とランデブーし,イダルゴが衝突する前後の小惑星の軌道を観測する。また,小惑星上に地震計を展開して,このデータも収集する。
2002AT4も1989MLも差し渡し500mほど。地球の軌道を横切る可能性は低く,実際に地球にぶつかる危険はない。欧州宇宙機関は目標の小惑星を2007年に最終決定し,2011年に打ち上げを行う予定。

 

 ドン・キホーテ計画  宇宙船を小惑星に衝突させ,別の宇宙船から観測する。

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