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嫌われるゲーム〜日経サイエンス2006年4月号より

 実験経済学によると,人はあいまいなリスクよりも既知のリスクを含むゲームを好む。その理由が明らかになってきた。

 

 カリフォルニア工科大学の研究者たちは,被験者に脳の画像をスキャンしながら2種類のゲームをさせた。一方のゲームでは,被験者が1組のカードから1枚のカードを引き,その色が赤か黒かを当てる。結果によってもらえる金額が異なり,赤と黒の出る確率は同じだとわかっている。もう1つのゲームも同様だが,被験者はそれぞれの色が出る確率を知らされない点だけが異なる。

 

 後者のよりあいまいなゲームによって,感情の処理に関連する脳の領域である扁桃体と眼窩前頭皮質が活性化した。これはリスクが明らかなゲームでは見られない現象だった。

 

 Science誌2005年12月9日号の解説によると,この結果は,人は最良の戦略を冷静に判断するのではなく,最悪の結果に陥ることを避けようと行動するというモデルを支持するものだという

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