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噴き上がる氷〜日経サイエンス2006年6月号より

 土星の衛星エンケラドスの南極から氷が間欠的に噴出していることがわかった。地下に海があるのかもしれない。

 

 探査機カッシーニが3回の接近飛行をしたところ,地殻の割れ目から高さ数千kmにわたって氷と塵が噴き上がっている様子がとらえられた。噴出物の大半は雪のように再び地表に降り注ぎ,すでに大きな氷の塊が散らばっていた平原を覆った。一部はエンケラドスの重力圏を脱し,土星のE環を形成する材料になっているようだ。E環は最も外側にある青い環で,半径は約30万km。

 

 地球の間欠泉と同様,主に二酸化炭素ガスが噴出の原動力になっているとみられる。エンケラドス内部に熱が存在するのは確実で,これはプレートの移動や潮汐力によるものだろう。氷で覆われたエンケラドスの地表から10m以内のところに,液体の海があると考えられる。生命が存在するかもしれない。Science誌3月10日号に掲載。

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