News Scan

賢い子の脳は…〜日経サイエンス2006年9月号より

 子どもの聡明さは脳ミソの量によるというよりも,成長期に灰白質が厚くなったり薄くなったりするスピードに関係があるようだ。

 

 米国立精神衛生研究所(NIMH)とカナダのマギル大学の研究者たちは307人の子どもについて,5歳から19歳の間に脳がどう変化するかを磁気共鳴画像装置(MRI)を使って撮影した。詳しく調べたのは,高次の思考をつかさどる大脳皮質(灰白質)。一般的なIQテストで高得点をとった子どもの場合,幼少時は大脳皮質が比較的薄かったが,7~11歳の間に急速に厚くなり,厚さがピークに達する時期は並みのIQの子どもよりも遅かった。

 

 この遅れのおかげで,高度な思考を担う回路が育つ時間的余裕が生じるのだろう。こうした賢い子の大脳皮質は,10代終わりに薄くなるのも速い。脳が能率を上げるため,使わない神経結合を整理した結果と考えられる。詳細はNature誌3月30日号に。

サイト内の関連記事を読む