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脳から心臓へ〜日経サイエンス2006年9月号より

 脳卒中で倒れた人のうち約5%が,その後間もなく心臓発作を起こす。なかには心臓病の病歴がない人もいる。最近,脳のある部分が卒中でダメージを受けると,心筋に損傷が生じるリスクが15倍にもなるらしいことがわかった。
 動脈閉塞による脳卒中を起こし,しかも傷ついた心筋から放出される酵素の濃度が高かった50人の患者を,マサチューセッツ総合病院が調べた。磁気共鳴画像装置(MRI)で脳を撮影し,原因となる領域を特定した。脳の右半球深くにある小さな領域で,ストレスに反応する神経系につながっている。
 脳卒中患者が心臓発作を起こす危険を評価して,適切な予防措置を講じられる可能性がある。さらに研究が進めば,脳梗塞患者のうち肺炎や不整脈などを発症しそうな人を見分けられるかもしれない。Neurology誌5月9日号に掲載。

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