News Scan

系外惑星を直接見るには〜日経サイエンス2006年11月号より

「人には,惑星と同様,目に見える歴史と目に見えない歴史がある」とジョージ・エリオットは書いた。実際,ほとんどの惑星は目に見えず,私たちに見える他の物事に及ぼす影響によって,その存在が間接的にわかるだけ──太陽系外の惑星の話だ。系外惑星の姿を直接撮影した画像はまだない。
しかしハワイ大学のリウ(Michael Liu)らは非常に野心的な惑星探索観測を始めようとしている。新しいコロナグラフ(主星の光を遮る)と高感度の補償光学装置(大気の揺らぎによる像のぶれを補正),メタンからの発光に絞って恒星からの光を取り除く「差スペクトル法」の3つを併用する(恒星は温度が高いのでメタンによる光を含まない)。
こうすれば,若い恒星の周りを回る木星と同程度の大きさの惑星が見えるはずだ。惑星そのものの姿を直接とらえられるだけでなく,大気の組成など詳しい情報が得られるだろう。そのなかには,ひょっとしたら生命の徴候も含まれているかもしれない。

サイト内の関連記事を読む