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毒と痛み〜日経サイエンス2007年3月号より

 クモの毒液中に見つかった3種類の分子が,感覚ニューロン上の受容体がどのように痛みの信号を生み出すのかを調べる新しい手立てになりそうだ。
 3つの成分を精製したうえでマウスの足に注射したところ四肢に炎症が生じ,マウスは炎症部分をなめ,痛みにたじろぐような反応を見せた。だが,受容体ができないように遺伝子を操作したマウスの場合は,毒素を注射しても反応しなかった。
これらの成分はタランチュラから分離されたペプチドで,トウガラシに含まれる激辛物質カプサイシンが結びつくのと同じ受容体に作用する。しかしカプサイシンとは違って感覚ニューロンの外側を標的とするため,ニューロンを破壊せずにその働きを調べられそうだ。Nature誌2006年11月9日号に掲載。

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