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コムギの筋肉 〜日経サイエンス2007年9月号より

 野生のコムギの種子は発芽に適した場所に達するために,湿度変化によって動く“筋肉”を使っているようだ。

 

 コムギの種子は先が尖っていて,長くて毛のついた芒(のぎ)という付属物がそれぞれに2本ついている。ドイツのゴルムにあるマックス・プランク・コロイド界面研究所のチームは,芒についている小さなセルロース線維が,湿度が上がると伸びて芒を押し出し,乾燥すると縮んで引き戻すことを発見した。この伸縮運動が平泳ぎの足の動きのように機能し,種子が地表を動いたり地中にもぐり込んだりする。

 

 研究チームはScience誌5月11日号で,コムギは「肥沃な三日月地帯」の乾期に見られる1日の湿度変化サイクルを利用しているのだろうと述べている。同地域はコムギの原産地で,乾期は種子が熟した後にやってくる。

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