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レーザーの虹をつかめ〜日経サイエンス2007年10月号より

 バーコード読み取り装置やDVDプレーヤーに使われている半導体レーザーは赤や青の光だが,ナノ結晶という半導体微粒子を利用すると,もっとさまざまな色を出せそうだ。
 半導体レーザーは電子に高低2つのエネルギー状態の選択肢を与えることでレーザー光を生み出す。発光波長はバンドギャップ(2つの状態間のエネルギー差)によるが,ナノ結晶の場合,このバンドギャップが結晶サイズに伴って小さくなると米国立ロスアラモス研究所のクリモフ(Victor Klimov)はいう。クリモフらは硫化カドミウムの周りをセレン化亜鉛で覆った直径4~20nmのナノ結晶粒子を作り,レーザー発振に必要なエネルギーを大幅に減らした。
現在の半導体レーザーは半導体の層をいくつも積み重ね,少なくとも数μmの厚みがあるが,こうした2層のナノ結晶でレーザーを作れば,より安価で効率も高まる可能性がある。Nature誌5月24日号に詳細。

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