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「使わないと廃れる」言葉〜日経サイエンス2008年2月号より

 よく使われる単語ほど,ゆっくり進化する。ある研究チームが,英語の動詞の過去時制を示す形式がどれだけ廃れたかを古英詩「ベオウルフ」の時代にさかのぼって調べた。現在まで続いてきた規則は1つだけ,「動詞の末尾に“-ed”をつける」という規則変化だ。そこで,不規則変化動詞(sing/sangなど)と,後に規則変化に変わったもの〔例えばslink(そっと歩く)の過去形は現在はslinkedだが,1200年前はslunk〕をできる限りリストアップした。
 この結果,177種類の不規則変化動詞のうち,規則変化動詞に変わらなかったのは98種類にとどまった。そして,任意の2つの動詞を比較した場合,使用頻度が1/100の動詞は10倍速く変化が起こっていた。
 予測では,次に廃れるのはwed(結婚する)で,規則変化に変わって過去形はweddedになるだろう(訳注:現在の米国英語では過去・過去分詞形ともwedが使われることが多い)。Nature誌2007年10月11日号に掲載。

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