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核戦争でオゾン層が消える〜日経サイエンス2008年8月号より

 コンピューターシミュレーションによると,インドとパキスタンが相互に核攻撃し合うと地球全体のオゾン層が破壊される可能性がある。もし,これら2国が広島級の原爆をそれぞれ50回ずつ発射すると,爆発力は計1.5メガトン,全世界の核兵器の0.03%にすぎないものの,被爆都市からの煙で500万トンものススが舞い上がる。これが上空80kmの成層圏にまで上がり,オゾンを破壊する反応を引き起こす。

 

 この結果,北半球高緯度地域の上空にあるオゾンの70%が失われる。南極上空のオゾンホールに匹敵する減少だ。また,世界人口のほとんどが集中する中緯度地域上空のオゾンも約45%減る。紫外線によって引き起こされるがんなどの深刻な障害が急増するだろう。オゾン層が回復し始めるまでに5~8年はかかるという。米国科学アカデミー紀要オンライン版4月7日号に掲載。

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