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表面張力で食べる〜日経サイエンス2008年9月号より

 ヒレアシシギという鳥は長細いくちばしをしているので,水やおいしい甲殻類を吸い込むのは苦手だ。その代わり,表面張力という液体の引力を使って餌を吸い上げる。
 この鳥は最初,小さい円を描くように水面を素早く泳ぎ回り,渦を作って生き物を自分の近くにまで引き上げる。次に水面にくちばしを突っ込んで,くちばしを素早く開閉する。このハサミのような動きによって,大きさ約2mmの水滴を吸引・圧縮し,くちばしの先から口のなかへ移動させる。
 マサチューセッツ工科大学とフランス国立科学研究センターのチームが機械式くちばしを作って実験したところ,水が油や洗剤などの汚染物質を含んでいると,水の表面張力が変わって水滴がうまく移動しないことがわかった。Science誌5月16日号に掲載。

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