News Scan

ポカを未然に防ぐ〜日経サイエンス2008年9月号より

 誰でも単純作業で思わぬミスをすることがある。しかし,集中力や脳活動の低下だけが間違いの原因ではない。実際,作業に関連する脳領域の活動パターンを利用して,誤った動作をその発生から最大で30秒前に予測できる。ミス発生を未然に防げるかもしれない。
 ノルウェーにあるベルゲン大学の研究者たちは機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を使って退屈な単純作業(コンピューター画面上の矢印の向きを区別する)をしている人の脳をスキャンした。脳でこの処理にあたっているネットワークの活動がミスが起こる前に低下し,本人が間違いに気づくと再び活発になって,もとの活動パターンに戻った。  研究を率いたアイヒェル(Tom Eichele)によると,次は脳波を使って不注意ミスを予測することだ。無線の携帯型脳波計を使えば,より実用的なミス予測装置が可能だろう。米国科学アカデミー紀要4月22日号に掲載。

サイト内の関連記事を読む