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カイコを宇宙食に〜日経サイエンス2009年5月号より

 惑星間旅行となると,宇宙飛行士に食物と酸素を供給するために小さな生態系を宇宙船に積み込む必要があるだろう。過去に候補に挙がった食べ物としてはニワトリと魚のほか,カタツムリやイモリ,ウニの幼生などがあるが,どれも難点がある。例えばニワトリは多くの餌とスペースを食うし,水生生物は水の状態に敏感なので管理が難しい。
 北京航空航天大学の科学者たちはカイコの採用を提案している。中国の一部地域ではカイコを食用としている。カイコは繁殖が速く,場所や餌,水をあまり必要とせず,排泄物もわずかで,その排泄物は宇宙船内の植物の肥料として使えるかもしれない。さなぎは大部分が食べられるタンパク質で,必須アミノ酸を豚肉の2倍,鶏卵や牛乳の4倍も含んでいる。生糸も化学処理によって消化可能にできるだろうと研究チームはみる。Advances in Space Research誌オンライン版2008年12月24日号に報告。

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