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高山の希薄な空気〜日経サイエンス2009年5月号より

 エベレストに登る人の血中酸素量は,海抜ゼロメートルの住人が心停止状態になったとき,もしくは死亡したときと同じくらいに低下する。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの医師4人がエベレストに登り,自分たちの血液を採取して分析した。高度のせいで血中酸素濃度は海抜ゼロメートルに住む人々の正常値の約3/4になっていた。
 また,酸素をできるだけたくさん運ぶためにヘモグロビンが増えるなど,高地にいることによって生じるその他の効果も確認された。この研究結果は登山者の助けになるだけでなく,心臓や肺の疾患によって酸欠状態になった患者の治療を改善するのにもつながるだろう。New England Journal of Medicine誌1月8日号に掲載。

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