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鳥の鳴き声,スマホで確認〜日経サイエンス2012年3月号より

野外観察に便利なアプリが登場しそう

 

 鳥のさえずり(専門的には「発声」という)は熱心なバードウォッチャーが目視とともに野鳥の種類を識別する手がかりだ。だが鳥のさえずりを書き記すにはどうしたらいいだろう? 楽譜に書くこともできるだろうが,バードウォッチャーの多くは音楽家ではない。野外観察図鑑には,漠然と「遠くまで届く憂いを帯びた歌」とか,「ティードゥードゥイー」など呪文のように書かれている例が多い。また,野外で聞いた鳴き声から,鳥の種類をどうやって特定するか?

 エクアドルの新しもの好きな2人の研究者アンドレード(Hugo Jácome Andrade)とプエンテ(David Parra Puente)なら,どちらの問題も解決できそうだ。彼らは「音を数列に変換し簡単にQRコードにしてプリントできるソフトウエア」を開発し,去る11月の米国音響学会でソフトウエアの試作品をデビューさせた。録音を取り込んでQRコードに変換し,従来のバーコードスキャナーで音を復元するのを実演してみせた。

 アンドレードとプエンテが次に考えているのは,このソフトをスマートフォン用のアプリに作り替え,検索可能な電子書籍フォーマットの携帯図鑑にすることだ。バードウォッチャーにとって究極のポケット版野外観察図鑑になるに違いない。高価で重たい機材を苦労して運ばなくても,カメラ付き携帯だけを持って楽しくバードウォッチングに出かけられる。鳥の鳴き声が聞こえてきたら,スマートフォンのアプリを起動して調べればよい。スマートフォンに鳥の写真(目で確認するため)とバーコードが表示され,バーコードを再生して,いま聞いた鳴き声かどうかを確認できる。

 「文字で書かれた奇妙なさえずりはもういらない!」と,アンドレードとプエンテはふつうの言葉で書かれた予稿集で述べている。

 

ほかにも話題満載! 日経サイエンス2012年3月号誌面でどうぞ。

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