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見えてきた治療法~日経サイエンス2011年8月号より

ES細胞で黄斑変性症の治療が可能に

 

 加齢黄斑変性症(AMD)は失明の主因の1つだが,これまでは治療の望みがほとんどなかった。主に60歳以上の人が患う病気で,眼球の底にある網膜色素上皮という細胞の層が薄くなる。この細胞層は眼球内の老廃物を除去し,視細胞に栄養分を与えている。視細胞は光を吸収して,私たちが見るイメージを生み出している神経細胞だ。病気が進行すると視細胞がだめになり,患者は真正面にあるものを見分ける中心視力を失う。周辺視力は影響を受けない。

 

 胚性幹細胞(ES細胞)を利用すると,この病気の進行を抑えられるかもしれない。幹細胞から網膜色素細胞を作り出し,ラットの網膜の下に注入したところ,これらの新しい細胞が網膜色素上皮の回復を助け,網膜の劣化を一時的に止めて,脅かされている視細胞を救った。

 

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