きょうの日経サイエンス

2011年1月26日

大科学実験:水だけでリンゴを切る

 

大科学実験ファンの皆さま,こんばんは。
今晩の大実験は26回目,そう,最後の回です(同じ時間枠で3月末まで再放送が続きます。念のため)。

 

「最後の回がこんなに突っ込みどころ満載でいいの?」と思うほど,突っ込みどころがいっぱい。
「水の速さを見るための風車の横にあるのは,電流計に見えるのだけれど──」
「なぜリンゴ? 鉄板や鉄パイプとかの方が大実験っぽくない?」
「何だって,黒い実験レンジャーが出てくるわけ? 最後の回なのに」
「黒レンジャーのあの指さし確認はなに??」

 

電流計とリンゴは私めのつぶやきですが,後の2つはチーププロデューサー(CP)森美樹さんの叫び(with にが笑い)。

 

電流計に関しては,答えをいただきました。
風車が回転すると電気が生じ,回転速度に応じて電流も変わるから,風車の回る速さ=水の勢いを電流計のメーターで見せようというアイデアだったわけです。
日経サイエンスのブログを読みに来るような方々には「わかってるわい,そんなこと」と言われそうですが,子ども向けの番組となるとそうもいきません。
「水の勢い→電流計の目盛り」を,間に入るはずの「風車の回転→生じる電気→」をすっ飛ばすわけにはいかず,「回転→電気は『人力メリーゴーラウンド』の回を見てね!」ですませるわけにももちろんいかず,結果,「風車の回る速さは映像でも違いがわかる」から,電流計は出番なしとなりました。あんなに,バッチリ映っているのに・・・。

 

2つめの「なぜ鉄板や鉄パイプではなく・・・」もエグゼクティブプロデューサーの羽岡伸三郎さんから明瞭なお返事をいただいております。曰く,ウオーターカッターはたしかに鋼でも岩でも「切れますが,その場合は研磨剤が入ってます」。
でも大科学実験では水の力だけで切ることにこだわり,もっと柔らかい物を切ることに。
切った後で,皆で分けて食べようということで最初はケーキを試したそうです。

 

ん? 試したんですか?!
「切れるんですけれど,水を吸ってぐちゃぐちゃになって」と羽岡さん。

 

いや,それは・・・何となくやる前から想像がつきそうな気が・・・・;
やっぱり「やってみなくちゃわからない」を標語にしていると,試さずにはいられないのか?

 

それにしてもなぜリンゴ? 最初はウィリアム・テルばりのストーリーなのかと思いましたが,どうもそう言うわけでもなさそう。
「身近なもので,ある程度の硬さがあって」(森さん)。でも,ミカンのように中味が水っぽいものはうまくいかないそうです。「切断面がギザギザになる感じも面白くて」(羽岡さん)リンゴになったのだとか。

 

この回の担当ディレクターである澤井さんからは直接お話を伺えなかったのですが,澤井さんは足でリンゴを挟んで,洗車用ホースで試したそうです。それで,リンゴならば行ける!と思ったとか。
しかし,なんて,危険なことを!(良い子は真似をしないで下さい・・・大人もお薦めしません)

 

「水だからって,つい油断してしまうんですよ。人間の目って(水が)ある以上の速さになると,もうわからないから,ふっと,手を洗おうと(水の流れに)手を入れそうになったりする」(羽岡さん)。
ナイフや包丁ならば,こういう油断はないはず。番組の本筋とは関係ないのですが,今回,一番印象に残った裏話でした。

 

残りの黒レンジャーに関しては,前回の「氷でたき火」同様,当初はストーリーがあったのに,それが編集でなくなったためのようです。そのストーリーは聞いたのですが,森さんの記憶が断片的なせいなのか,私の理解力が足りないのか・・・今ひとつ,納得のできる説明ではなかったです。

 

冒頭にも書いたように,これが最後の回です。なのになぜここで,黒レンジャー登場。彼らは新キャラクター(?)なのか? これは何かの伏線なのか??とまぁ,これは詫摩の妄想ですが,大科学実験の今後が気になる方もいらっしゃるはず。NHKさんはけっこう秘密主義ですが,共同制作者のアルジャジーラ子どもチャンネルさんはむしろ飛ばしすぎ。サイトを丹念に見ると現時点では「いいのかな??」と思うようなNewsがあったりするらしいです。(あ,3月末までは,これまでの再放送がありますからね)。

 

では,また来週!

 

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