きょうの日経サイエンス

2011年1月24日

骨と免疫のふか〜い関係

「詫摩さん,顔で選んだでしょう」

 

写真が出来上がった段階から,そう編集部内で言われ続けたのが,1月25日発売の日経サイエンス3月号が3回目となる連載「フロントランナー 挑む」。気鋭の研究者を紹介するページで,写真も大きく使います。今回は東京医科歯科大学の高柳広先生。はい,イケメンです。

 

先生のルックスが,判断の基準となったのか?
違います。それが,まったく影響していないとは言いませんが,先生のご研究が面白いからです!

 

高柳先生は骨と免疫系がお互いに深?く関係していることを分子レベルで明らかにした方。

 

骨といえば,身体を機械的に支える硬い組織。歯とともに,身体の中で一番,形の定まっている組織ともいえるでしょう。一方,免疫はというと,身体を巡回する細胞たちが担っています。機能はあっても形はない。

 

この2つは,まったく別々に研究が進んできました。
ところが,とある整形外科の臨床医は患者さんを診ていて気がつきます。ある自己免疫疾患の患者さんは骨にも異常があります。
骨の形成にトラブルが生じる先天的のある難病では,患者さんは免疫不全になります。
骨を治さないと,患者さんを救えません。
そうして医学部の大学院に戻り,免疫学の第一人者・谷口維紹東大教授の研究室に入ります。その元・整形外科の臨床医こそ,高柳広先生です。

 

整形外科の臨床医から基礎の研究者に転じた人と言えば,何といってもiPS細胞の山中伸弥先生が有名ですが,高柳先生も山中先生に負けないくらいビッグな科学者になるかもしれません!