きょうの日経サイエンス

2010年9月8日

ザ・リベンジ!

 

さて,今晩は「本は力持ち」。以前に放送した「コップは力持ち」によく似たタイトルですが,実際,中身も似ています。今回も力士を吊します。

 

2冊の本を1ページずつ交互に重ねていくと,摩擦力でなかなか抜くことができません。この摩擦力で,力士を吊り上げようというもの。

 

実は当初のタイトルは「電話帳は力持ち」でした。
ですが,電話帳だと
「もう何でも吊せる」(予備実験を一手に引き受ける羽岡伸三郎さん)。
「戦車を引っ張っている映像があった」(全体の進行管理役・鈴木文野さん)。
だったら,小さな本のほうが番組的にも楽しいというディレクターの澤井昭彦さんの考えのもと,番組に出てくるような普通サイズの本になりました。(ちなみに表紙は番組特製ですが,中身は市販品。『不思議の国のアリス』だそうです。わぉ。ヽ(´▽`)/ )。

 

予備実験で苦労したのは,摩擦力よりも,むしろ本を留めるクリップの方だったそう。
するりと抜けてしまうので,穴を開けてビスで固定することに。
穴の数などが決まるまでの試行錯誤で,ずい分たくさんの本やカタログ誌が破かれたり,切られたり。本づくりを生業としている身としては,ちょっと悲しい・・・。

 

さて,冒頭にも書いたようにこの回は「コップは力持ち」によく似ています。
力士役の俳優さんも同じなら,大実験に使った装置も同じ。
もしや同じ日に収録したのか?と思いきや,
構成ができあがったのは「コップは力持ち」の収録が終わってから。

 

チーフプロデューサーの森美樹さんは社内の上の方に「一緒に収録すれば,安くすんだのに」と言われたそう。ごもっともなご意見です! ( ̄▽ ̄)

 

以前から書いているとおり,この番組は中東カタールのアルジャジーラ子どもチャンネルとの共同制作ですので,細野さんのナレーションの入る日本版のほかに英語の国際版があります。
実は,その国際版,日本版よりも少し長いのです。
もちろん内容はほとんど変わらないのですが,今回は印象がかなり違います。国際版では本当に「力士のリベンジ!」というストーリー仕立てになっています。最後のシーンで力士を吊した本の表紙が「コップで乾杯」という絵柄になっているのにもつい笑ってしまいます。

 

何かのおりに国際版を見る機会があったら,ぜひぜひ,見比べてみて下さいね!

 

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