きょうの日経サイエンス

2010年8月4日

何も冬至の日に

 

8月のNHK「大科学実験」は再放送が続きます。次週以降は高校野球の放送が長引くと休止の可能性も。でも,このブログではこれまで通り,毎週,アップしていきます。今晩の再放送は巨大テーブルクロス引き。テーブルクロスの一辺をアルミのポールで固定し,これにロープを付けてレーシングカーで一気に引き抜きます。

詫摩はこの回はけっこう好きなのですが,収録には非常に苦労した回でもあります(5月5日の初回放送のときの記事もご覧ください)。

 

このときのディレクターは小林タケヒトさん。「この暑い時期に,あの寒々しい冬の映像を流すなんて」とやや不満そう。でも,本当の不満は「一番,日が短い(冬至に近い)ときにロケをするんですよ!」 小林さんに言わせれば,ほぼ1年をかけて放送(収録は全体で1年半ほど)するのだから,ロケは日の長い季節や天候の安定した季節に集中させ,冬至のころなどはスタジオ収録をすべきなのだそう(実は小林さんは暴風時にロケをしたこともあるのだとか)。至極もっともなご意見です。もっともですが,残念ながら大人の社会はそうそう理想通りに事は進みません。

 

巨大テーブルクロス引きは失敗続きで日を改めて出直し。しかも,問題となる箇所が「ロープからポール部分」と「テーブルクロスとその上の食器」の2つとななりました。ラリーカーで一気に引っ張ったときの過重にポールが耐えきれずに曲がったときには,計算を担当した方がしばらく落ち込んでしまったそうです。

 

一方,テーブル組は絵にこだわるディレクターの小林さんと,日没までにとにかく収録したい竹内慎一郎チーフプロデューサーのバトル。テーブルの上に置かれた食器や調味料入れ,ポットなどでニュートンの顔を髪の毛まで細かく表現していたのですが,全体が重たくなりすぎたのと,並べる時間を考えて間引くことに。小林ディレクターは今もそれが残念なようです。
テーブルウエアで描いた詳細なアイザック・ニュートンの肖像,確かに見てみたかったですね。

NHKエデュケーショナルの「大科学実験」のサイトはこちら