きょうの日経サイエンス

2010年5月5日

日が沈みそうなのに撮れない

 

今回の巨大テーブルクロス引きは,予想通りというか,予想外にというか,非常に苦労したようです。

 

野外での収録は昨年12月3日に行われましたが,結局その日は成功しないまま終了。ロープが切れたり,テーブルクロスの端に仕込んであったアルミのポールが曲がってしまったそうです。車がトップスピードの時速140kmに達した後に,一気に荷重がかかるのでそれに耐えられなかったんですね。ロープは特注品で1トン以上に耐えられる品。ポールには直径25mmの円筒形。どちらも計算上は十分に耐えられるはずでした。

 

再挑戦は12月21日。冬至に近く,日が短いので,朝6時から準備開始。
ロープは2トンまで耐えられるものにし,ジョイント部分も特注で特殊加工を。アルミポールも25ミリの円筒型から25×50ミリの角材に。

 

ところが・・・・
「ロープ自体やポールは大丈夫だったのですが、最初は、結び目が外れてしまいNG。2回目は、食器の数を減らして再度トライ。クロスは抜けたのですが、クロスの上の食器が、引きずられて落ちてしまいました」と竹内慎一チーフプロデューサー(CP)。
3回目はもう時間的にこれが最後のトライと判断し,さらに食器を減らすことに。700枚だった食器は350枚に。「似顔絵を元に、精密な皿の配置図を作っていた美術さん、減らしていくときには、すごく残念そうでした」(竹内CP)。
減らしたとはいえ,皿を並べ直すのは大変。番組にあったようにテーブルに載っての作業になります。
「ラリーカーのドライバー・新井さんも、長時間の待ち時間にもかかわらず、なんの不満もおっしゃらずに、つきあって下さっていたのですが、それだけに、これ以上は長引かせたくないなという気持ちでした」(竹内CP)。
で,日も低くなってきた3回目にようやく成功! 竹内CPによれば,「当初はみなポカンとしていました。拍手が起こったのは数秒経ってからでした」。そういえば,番組では実験レンジャーさんの拍手シーンってなかったですねぇ。

NHKエデュケーショナル『大科学実験』はこちらから