カテゴリ : 2009年5月号

脳のしわが明かす謎

 一般に“脳のしわ”といわれるのは,脳表面にある大脳皮質の凹凸のことだ。人間だけでなく,イルカや大型類人猿など大きな脳をもつ哺乳動物の皮質にはしわがある。ヒトの皮質を広げると1600~2000cm2。頭蓋骨の内側の表面積 … 続きを読む

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コウモリへの飛翔

 現存する哺乳類の種数の20%はコウモリ類が占めている。コウモリがこれほど多様な進化を遂げられたのは,もちろん空を飛べるからだ。夜空を飛んで餌を探せる動物はコウモリのほかにはフクロウやヨタカしかいない。     … 続きを読む

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グラフで見る 牛肉消費と温暖化ガス

 「牛が地球温暖化の原因に」というと,糞尿やげっぷに含まれるメタンガスが有名だ。でも牛肉を食べることによる温暖化効果はそうした直接の影響だけではない。家畜として牛を育てるには,牧草やトウモロコシなど大量の植物性飼料を食べ … 続きを読む

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対称性の破れが生む多様性

 100年を超える伝統を持ち,80人以上のノーベル賞受賞者を輩出したシカゴ大学。キャンパスの歴史的ホールで2008年12月10日,ストックホルムでの授賞式を欠席した南部陽一郎同大学名誉教授へのノーベル物理学賞の贈呈式が行 … 続きを読む

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南部さんと始まった研究人生

 戦後間もなく,素粒子論の新たな扉を開いた西島和彦氏が2009年2月15日に逝去された。1950年代初め,陽子や中性子が素粒子だと考えられていたが,奇妙な振る舞いをする粒子が続々発見された。西島氏は物質粒子が「ストレンジ … 続きを読む

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南部さん,西島さんとの60年

  南部陽一郎さんと西島和彦さんは学問のうえでも人生のうえでも約60年にわたって深く尊敬する先輩方だ。     私にとって生涯の師は朝永振一郎先生だが,南部さんと西島さんも私にとってかけがえのない存在だ。お二人 … 続きを読む

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Naked Singularities / 裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール”

Modern science has introduced the world to plenty of strange ideas, but surely one of the strangest is the fate of a massive star that has reached the end of its life. Having exhausted the fuel that s … 続きを読む

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裸の特異点 もうひとつの“ブラックホール”

 大質量星が崩壊すると最終的にブラックホールになるというのが従来からの考え方だが,一部の理論モデルはブラックホールではなく「裸の特異点」が生じる可能性を示している。いったい何が起きるのかを整理することは,宇宙物理学の最も … 続きを読む

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がんを狙い撃つナノ医療

 糖尿病を患っている人が,指にちょっと針を刺して採血をし,携帯型の検査機器で血糖値を測っているのを見たことはないだろうか。1日に何度も血糖値を測って食べ物やインスリンの摂取を調整しているのだ。10年以上前まではこのような … 続きを読む

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惑星探査の切り札 プラズマロケット

 漆黒の宇宙空間をはるかかなたの目標天体に向かってひた走る宇宙船,多くの人はエンジンノズルから火炎ジェットを噴射して進む姿を思い浮かべるかもしれない。だが,本物はそうではない。    そのような化学燃料を燃やし … 続きを読む

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カイコを宇宙食に〜日経サイエンス2009年5月号より

 惑星間旅行となると,宇宙飛行士に食物と酸素を供給するために小さな生態系を宇宙船に積み込む必要があるだろう。過去に候補に挙がった食べ物としてはニワトリと魚のほか,カタツムリやイモリ,ウニの幼生などがあるが,どれも難点があ … 続きを読む

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火星でメタン噴出〜日経サイエンス2009年5月号より

噴出地点が特定され,関心がさらに高まる    火星にメタンが存在することが数年前に発見され,地質活動の結果として生じたのか生物から生じたのか(地球上のメタンは主に生物由来だ)が関心の的になってきた。この問題の決 … 続きを読む

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炭素を挽いてグラフェンに〜日経サイエンス2009年5月号より

期待のナノ材料が量産に向かって一歩前進    シリコンはデジタルの世界を一変させたが,研究者たちは集積回路をより小さく・速く・安くする物質をいまなお躍起になって探している。最も有望なのはグラフェンだ。炭素環が蜂 … 続きを読む

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銀河が先かホールが先か〜日経サイエンス2009年5月号より

 銀河とその中心にある巨大ブラックホールは,まるで互いに相手を作り出したかのように,ぴったりと統一が取れている。まずブラックホールができて銀河の形成を誘導したのか,それとも銀河が先にできてブラックホールを作ったのか,ある … 続きを読む

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高山の希薄な空気〜日経サイエンス2009年5月号より

 エベレストに登る人の血中酸素量は,海抜ゼロメートルの住人が心停止状態になったとき,もしくは死亡したときと同じくらいに低下する。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの医師4人がエベレストに登り,自分たちの血液を採取して分 … 続きを読む

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