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未知の免疫機構 発見へつないだバトン

 本庶佑氏のノーベル生理学・医学賞の受賞理由では,基礎研究が新たながん免疫治療薬を生んだことが高く評価された。ところが本庶氏は「当初はがんと関連するとは思わなかった」と研究が始まった1990年ごろのことを振り返る。本庶氏 … 続きを読む

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人類という奇跡

天の川銀河には多数の系外惑星があるので,生物もたくさんいるだろうと考えるのは筋が通っているように思える。しかし,人類の知的文明が生じるには一連の異例の出来事が起こる必要があった。そうした幸運がどこか他の場所でも生じている … 続きを読む

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分身AIがつくる社会

技術は人間の能力の拡張であり,それ以上のものではない。機械は自由意思を持たず,人間が与えた目的に向かって動くだけだ。近未来の人工知能(AI)の姿としては,反逆ロボットの出現よりも,「デジタル・ダブル」が普及する可能性のほ … 続きを読む

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都市が変える生物進化

カタツムリやタンポポ,魚など様々な生物が,驚くべき新たな方法で都市環境に適応しつつある。多くのケースで,その進化のスピードは自然環境で起こると思われる変化よりも速い。世界中の都市は同じような進化圧を呈しているので,そこに … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

戦争は人間の本能か

ヒトはなぜ戦争をするのだろうか。個人的な殺人ではない,組織を作ってほかの集団のメンバーを殺す「戦争」という行動は,ヒトという種が進化の過程で獲得した生来の性質によって引き起こされるのか,それとも文化や社会が発達し条件が整 … 続きを読む

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モラルを生んだ生存競争

人間のモラル(徳性)の種がまかれたのは約40万年前,人々が狩猟採集生活で協働を始めたときだった。協力的相互関係は,集団の他のメンバーに対する尊重と公正さを育んだ。その後,人口の増加によって集団アイデンティティーが強固にな … 続きを読む

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ホモ・サピエンス 成功の舞台裏

最近まで,ホモ・サピエンスの起源の有力なモデルは,アフリカのある1つの地域で誕生し,旧人類と交配することなく旧世界の各地で彼らに取って代わったというものだった。 だが,考古学と古生物学,遺伝学の新しい知見により,その物語 … 続きを読む

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ヒトがヒトを進化させた

大抵の人は,人間は特別な生物であり,他の動物とはまったく異なるのだと考えている。科学者たちはむしろ,長くホモ・サピエンスの独自性を認めることには慎重だったが,近年,人間が本当に驚くべき種であることを示す信頼に足る科学的デ … 続きを読む

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意識を持つのは人間だけか

人間以外の動物でも苦痛を感じることを示唆する証拠が得られている。例えば,ロブスターやカニは傷つけられたり水から出されたりハサミをもぎ取られたりすると,ストレスホルモンを放出する。また,傷を負ったエビは足を引きずったり傷口 … 続きを読む

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思考力をもたらした2つの性質

人間が動物とは異なる方法で考えているのは明らかだが,人間の認知がいかに独特であるかを実験で証明するのは難しい。だが,人間には際立った2つの特性があることが明らかになっている。「複雑なシナリオを構築すること」と「他者と考え … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

高度な言語が生まれた理由

人間の言語コミュニケーションは他の動物の身振りや音によるコミュニケーションよりもはるかに構造的で複雑だが,人の言語のこのユニークさを説明できるような人間特有の生理的,神経的,あるいは遺伝的な形質を発見する試みは失敗に終わ … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

データで見る脳の違い

人間は桁外れだ。現生人類の脳は,祖先筋にあたる最初期のホミニン(ヒト科動物)や現生の類人猿の脳の約3倍の大きさだ。ヒトの脳とチンパンジーなど近縁の霊長類の脳を詳しく比較した結果,ヒトでは特に言語や抽象的思考など高次の認知 … 続きを読む

カテゴリ 2018年12月号, 記事

特集:新・人類学

 人間は地球上のあらゆる動物の中で,極めてユニークな存在だ。このサイズの動物としては極端に数が多く,生息範囲は群を抜いて広い。言語を生み出し,知識を集積し,社会を形成し,技術を開発し,良くも悪くも地球全体を変えてきた。人 … 続きを読む

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東京天文台1号官舎

『八甲田山死の彷徨』『孤高の人』などの山岳小説で知られる新田次郎は昭和30年代半ば,東京天文台(国立天文台の前身)の天文学者をモデルとした恋愛小説を書いた。ヒロインが「ロビンフッドでも出て来そうな森」と評した三鷹の天文台 … 続きを読む

カテゴリ 2018年11月号, 記事

アイスキューブが捉えた巨大ブラックホールの活動

南極点にあるニュートリノ観測施設「アイスキューブ」が深宇宙から飛来したとみられる超高エネルギーニュートリノを捉えた。ガンマ線宇宙望遠鏡や地上の光学望遠鏡などによる追跡観測の結果,発生源は40億年彼方の銀河にある巨大ブラッ … 続きを読む

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