日経サイエンス  2020年9月号

フロントランナー挑む 第105回

新たな光イメージング法を生物学や医学に応用へ:合田 圭介

永田好生(日本経済新聞シニアライター)

革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)で計画責任者に抜擢され
光イメージングで様々な細胞を高速識別する計測技術の実現を目指す
素粒子物理から生体現象までの幅広い知識と行動力が独創的成果を生む

 

 

重力波の検出に取り組んでいた大学院生が,希少な細胞を自動で選別する技術開発の研究リーダーに――。様々な科学の領域が細分化し高度に専門化している現代で,分野にとらわれずに成果を出し続けている研究者がいる。東京大学大学院理学系研究科教授の合田圭介だ。高校を卒業した後,単身米国に渡って研究者としての腕を磨いてきた。「ほかの人とは違う研究をやる」ことを目標に掲げて実践している。(文中敬称略)

合田 圭介(ごうだ・けいすけ)
東京大学大学院理学系研究科教授。1974年生まれ。2001年米カリフォルニア大学バークレー校理学部卒。2007年マサチューセッツ工科大学博士課程修了。2012年より現職。2014年度から2018年度まで内閣府革新的研究開発推進プログラムのプログラム・マネージャー。2014年世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーに選出。カリフォルニア大ロサンゼルス校と中国・武漢大学の非常勤教授も兼務。