日経サイエンス  2019年12月号

特集:真実と嘘と不確実性

自己不確実感が社会を脅かす

第3部:深まる不確実性

M. A. ホッグ(クレアモント大学院大学/英ケント大学)

社会の急激な大変化は人々の自己意識とアイデンティティーを脅かしかねない。そうした自己不確実感が動機となって,人はより強い集団アイデンティティーを求め,確証バイアスとポピュリズムを高めるような指導者を好むようになっている。確証バイアスとポピュリズムはともに,インターネットを通じて無制限の情報と極端な集団にアクセスできる状況によって助長され悪化している。

著者

Michael A. Hogg

クレアモント大学院大学の社会心理学教授,英ケント大学の名誉教授。実験社会心理学会(SESP)の元会長であり,Group Processes & Intergroup Relations誌編集長を務めているほか,科学的心理学会(APS)を含む様々な学会のフェローでもある。

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『勝つための議論』の落とし穴」,M. フィッシャー/J. ノーブほか,日経サイエンス2018年6月号。

原題名

Radical Change(SCIENTIFIC AMERICAN September 2019)

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