日経サイエンス  2019年12月号

詳報:ノーベル賞

電極革新が生んだ新電池

化学賞:リチウムイオン電池の開発

出村政彬/古田 彩(ともに編集部)

リチウムイオン電池は現代社会のエネルギーインフラの1つだ。スマートフォンをはじめとするモバイル機器に幅広く搭載され,誰もが毎日使っている。2019年のノーベル化学賞には,リチウムイオン電池の核となる発明をした吉野彰・旭化成名誉フェローとグッドイナフ(John B. Goodenough)米テキサス大学教授,ウィッティンガム(M. Stanley Whittingham)ニューヨーク州立大学卓越教授に贈られる。

 

リチウムイオン電池の最大の強みである「軽くて何度も充電できる」という特徴をもたらしたのは,リチウムイオンを「イオンのまま」貯める技術の開発だった。リチウムイオン電池の発想から実用化まで,3人の研究者による革新の系譜をたどった。

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