日経サイエンス  2019年10月号

特集:『天気の子』の空

『天気の子』の空はこうして生まれた

対談:新海 誠(アニメーション監督) 荒木健太郎(気象監修)

2019年7月に公開されたアニメーション映画『天気の子』は,雲や雨のリアルな描写が注目されている。それは,気象庁気象研究所で雲の研究をしている荒木健太郎氏が気象監修として助言することによって生み出された。映画に描かれた空の上の空想の生物たちや,そこで起きる事柄は,実際の大気現象をふまえて描かれている。

 

気象に深い関心を持つ深海誠監督と荒木健太郎氏が,作中で象徴的に描かれた「かなとこ雲」や,主人公が目撃した空の上の大気現象について対談する。ビデオコンテの画像に荒木氏が付けた雲の写真や,実際の映画カットなども紹介する。

著者

新海 誠(しんかい・まこと)  / 荒木健太郎(あらき・けんたろう)

アニメーション監督。1973年生まれ,長野県出身。2002年に個人で制作した短編『ほしのこえ』でデビュー。『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』などの作品を次々に発表し,国内外で高い評価を受けた。2016年『君の名は。』は記録的なヒットとなり,アニメーション作品としては初の日本アカデミー賞優秀監督賞,最優秀脚本賞を受賞。2019年7月に新作『天気の子』が封切られた。

気象庁気象研究所研究官,雲研究者。博士(学術)。1984年生まれ,茨城県出身。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために,気象災害をもたらす雲の仕組みや,雲の物理学の研究に取り組んでいる。『雲の中では何が起こっているのか』『せきらんうんのいっしょう』『世界でいちばん素敵な雲の教室』『雲を愛する技術』など著書多数。

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