日経サイエンス  2019年10月号

特集 カンブリア前夜

編集部

古生代初めのカンブリア紀に起きた急激な生命進化,「カンブリア爆発」によって,複雑な構造の動物が出現したと長い間考えられてきた。ところが近年,カンブリア紀の前,先カンブリア時代末のエディアカラ紀に複雑な構造の動物がすでに登場していたことがわかってきた。アフリカ南部のナミビアなどでは,サンゴなどのような礁を形成する動物の化石が発見され,モンゴルでは海底に穴を掘る筋肉を備えた動物が存在していたことを示す巣穴化石が見つかった。生命の爆発的進化の“助走”はエディアカラ紀から始まっていたようだ。

 

 

生命爆発の導火線 エディアカラ生物の進化  R. A. ウッド
最古の左右相称動物 モンゴルで生痕化石を発見

中島林彦 協力:大路樹生

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