日経サイエンス  2019年9月号

核ミサイル防衛 米国の幻想

L. グレゴ D. ライト(ともに「憂慮する科学者同盟」)

北朝鮮による核開発など,核兵器の脅威が世界に影を落としている。米国は10年以上前から核ミサイルを撃ち落とす迎撃システムを試験してきたが,その信頼性は低い。問題は,このミサイル防衛システムの配備を急ぐあまり,標準的な品質管理を怠ったことに端を発している。これらの迎撃ミサイルはほとんど防護になっていないだけでなく,軍縮を阻む障害となって大量破壊のリスクをむしろ高めかねない。

著者

Laura Grego / David Wright

グレゴは憂慮する科学者同盟で世界安全保障プログラムの上級科学者を務めている。弾道ミサイル防衛を集中的に扱ってきた。ライトは世界安全保障プログラムの共同代表で,核兵器政策の技術的側面の専門家。

原題名

Broken Shield(SCIENTIFIC AMERICAN June 2019)

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