日経サイエンス  2019年9月号

特集:恐竜 その姿と動き

編集部

獲物を追って疾走し,跳びかかって食いちぎる──映画に出てくる恐竜たちは,躍動感に溢れている。だが,かつて恐竜は鈍重な冷血動物だと思われていた。50年前の1969年,米国のある古生物学者が,俊敏な温血動物という斬新な恐竜像を提示した。これをきっかけに生物学としての恐竜学が始まり,様々な議論を巻き起こしつつ,真の恐竜像が模索されてきた。近年,現生動物から体の構造と動きとの関連を突き止め,バイオメカニクスの手法を使って物言わぬ化石から本当の動きを復元する研究が進んでいる。この夏,国立科学博物館で特別展「恐竜博2019」が開かれるのを機に,恐竜たちのリアルな動きに迫った。

 

 

実物化石が語る新たな恐竜像  内村直之/古田 彩

恐竜たちの走りを再考する
出村政彬/古田 彩 協力:宇佐見義之/平山 廉/ 久保 泰

トリケラトプスの本当の歩き方  古田 彩 協力:藤原慎一