日経サイエンス  2019年7月号

特集 ブラックホール撮影成功

光のリングに縁取られた暗黒の天体──。先ごろ東京や米ワシントンなど世界6カ所同時にブラックホールの撮影成功が発表された。アインシュタインの一般相対性理論でブラックホールが予言されて以来100年,光さえ出られないというブラックホールの本質が目に見える形で示され,その存在が確証された。世界各地の電波望遠鏡を連携させ,地球サイズの口径の望遠鏡を実現することによって成し遂げられた成果だ。銀河の中心をまばゆく輝かせ,長大なジェットを噴射する謎の天体の正体が巨大なブラックホールであることも明らかになった。ブラックホール天文学の新時代の幕開けだ。

地球サイズの電波望遠鏡で一般相対論を検証

中島林彦 協力:本間希樹/秦 和弘/田崎文得

銀河中心の巨大ブラックホールを観測

中島林彦 協力:本間希樹/秦 和弘/田崎文得