日経サイエンス  2019年5月号

南極の氷床が崩壊中? 海面上昇加速の危機

R. B. アリー(ペンシルベニア州立大学)

グリーンランドの氷河が急速に海に流れ込んで海面水準を少しばかり押し上げているが,南極ではずっと巨大なスウェイツ氷河が同様の動きを見せている。今後どうなるかは,この氷河が内陸側のベントリー氷河底地溝まで後退するかどうかにかかっている。もしそこまで後退すると非常に大きな氷崖ができ,それが崩れて海になだれ落ちるだろう。そうなると世界の海面はたった数十年で3.4m上昇する恐れがある。

著者

Richard B. Alley

ペンシルベニア州立大学の地球科学の教授。40年以上にわたって氷床を研究,様々な気候問題について米国政府に助言してきた。

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原題名

Is Antarctica Collapsing?(SCIENTIFIC AMERICAN February 2019)

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