日経サイエンス  2019年4月号

時空の果てをのぞく重力レンズ望遠鏡

D. コウ(宇宙望遠鏡科学研究所)

 大質量天体がその背後からの光を曲げて拡大する「重力レンズ」は,いわば自然界の望遠鏡だ。最近,大質量銀河団を重力レンズとして利用して宇宙で最初に形成された銀河を見つけるプロジェクト,RELICSが米航空宇宙局のハッブルとスピッツァーの両宇宙望遠鏡を使って行われ,宇宙誕生から10億年以内の銀河の候補が300個以上発見された。なかには約133億年前の銀河もあった。

著者

Dan Coe

ボルティモアにある宇宙望遠鏡科学研究所の天文学者で,RELICSプロジェクトの研究責任者。

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宇宙最初の星明かり」,M. D. レモニック,日経サイエンス2014年6月号。

原題名

Back in Time(SCIENTIFIC AMERICAN November 2018)

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RELICS重力レンズ宇宙再電離SPT0615-JD