日経サイエンス  2019年4月号

特集:分断の心理学

科学的な説明を尽くしているのに,なぜか納得してくれない。事実は明確なのに,なぜ? そんなふうに思ったことはないだろうか。実のところ,人は「正しい事実」に基づいて判断しているわけではない。一見非合理的に見える判断にも,そこには隠れた理由がある。そんな科学と社会のすれ違いが,先鋭的に現れるのがSNSの空間だ。ツイッターの解析から,福島第1原発の事故当初は議論の核になっていた科学者らが,その後急速に影響力を失い,科学を懐疑的に見る人々に取って代わられていく過程が浮かび上がった。

 
 
SNSが加速するタコツボ社会  石戸 諭

科学的思考を阻むバイアス

D. T. ケンリック/A. B. コーエン/S. L. ニューバーグ/R. B. チャルディーニ

コミュニケーションギャップの処方箋  石戸 諭