日経サイエンス  2019年2月号

特集:超巨大地震に至る地下の変動

北海道胆振東部・大阪北部地震が示すシナリオ

中島林彦(日本経済新聞) 協力:西村卓也(京都大学防災研究所) 北 佐枝子(国立研究開発法人 建築研究所) 高橋雅紀(産業技術総合研究所)

それほど遠くない将来,西日本沖合の南海トラフ付近と,北海道沖合の千島海溝付近で巨大地震が発生する可能性が高い。 一方,西日本の内陸では2018年の4月に島根県西部地震,6月に大阪北部地震,北海道では9月に胆振東部地震が起き,かなりの被害が出た。こうした内陸地震は,南海トラフと千島海溝の巨大地震に至る広域の地殻変動の一環である可能性があり,今後,発生頻度が高まるかもしれない。

著者

中島林彦 / 協力:西村卓也 / 北 佐枝子 / 高橋雅紀

中島は日本経済新聞記者。西村は京都大学防災研究所地震予知研究センター准教授。GNSSなどの測地学的手法による観測データを用い,日本列島の地下で生じる断層運動や火山現象などを探っている。北は国立研究開発法人建築研究所国際地震工学センター主任研究員。地震に至る過程を明らかにするため,地球物理学的手法により地震観測データを解析し,地震学的知見と岩石学・地質学的知見を比較検討する学際的研究にも挑んでいる。高橋は産業技術総合研究所地質調査総合センター地質情報研究部門の研究主幹。専門は地質学,特に日本列島のテクトニクスと年代層序学の研究に取り組んでいる。

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