日経サイエンス  2018年8月号

がん細胞の系統樹が明かした変異のシナリオ

J. P. タウンゼンド(エール大学)

がん細胞に遺伝子変異がしだいに蓄積し,あるところで転移能力を獲得していっそう悪性化する──という従来の線形モデルは誤りらしい。がん細胞の遺伝子変異を進化系統樹に表す新たな研究から,早い段階で生じた変異が,原発腫瘍と転移腫瘍の両方の形成に関与していることが判明した。この早期の変異を標的とする治療法が最も効果的だろう。

著者

Jeffrey P. Townsend

エール大学公衆衛生大学院の生物統計学,ならびにエール大学の生態学と進化生物学の准教授。

原題名

The Cancer Tree(SCIENTIFIC AMERICAN April 2018)

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