日経サイエンス  2018年7月号

フロントランナー挑む 第82回

選鉱・製錬を極めて夢の錬金術を追う:所 千晴

小玉祥司(日本経済新聞編集委員)

金属の選鉱と製錬は人類が蓄積してきた技術だが
今も理論的に解明できていない点は少なくない
謎を解いて環境に優しい技術の実現を目指す

 

有用な金属の選鉱や製錬に関わる技術は,古代から現場の経験に基づいて蓄積されてきた一方,理論的な側面はまだ解明されていない点が少なくない。資源リサイクルや汚染防止といった環境問題の面からも重要性が高まっている。早稲田大学教授の所千晴は,物理・化学的な実験からコンピューターシミュレーションまで幅広い手法を駆使して理論的な背景を追求。環境問題など社会的な視点からも,問題解決に取り組んでいる。      (文中敬称略)

所 千晴(ところ・ちはる)
早稲田大学理工学術院教授。1975年神戸市生まれ。1998年早稲田大学理工学部卒,2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,2004年早大理工学部助手。専任講師,准教授を経て2015年より現職。2016年から東大生産技術研究所特任教授を兼務。1999年に第4回日本アマチュアピアノコンクール(現・国際アマチュアピアノコンクール)第1位。

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