日経サイエンス  2018年4月号

特集:量子コンピューター最前線

光と超電導で挑む日本

古田 彩(編集部)

東京大学大学院工学系研究科教授の古澤明と,同先端科学技術研究センター教授の中村泰信は,量子情報実験のパイオニアとして世界的に知られている。この分野の黎明期である1990年代に,古澤は光を使った実験で量子テレポーテーションを実証し,中村は超電導を使った固体の量子ビットを初めて作った。

 

2人は今,日本の量子コンピューター研究の最前線にいる。古澤らが昨年提唱した光を使った新たな量子コンピューターの仕組みと,中村らが先鞭をつけた超電導量子コンピューターの20年間の進歩について解説する。