日経サイエンス  2018年3月号

特集:生命の起源

生命の陸上起源説

M. J. ヴァン・クラネンドンク(豪ニューサウスウェールズ大学) D. W. ディーマー(カリフォルニア大学サンタクルーズ校) T. ジョキッチ(豪ニューサウスウェールズ大学)

地球生命の誕生には,複雑な分子を作り出すためのエネルギーと分子を結合する手段が必要だった。 陸上の火山性の水溜まりと温泉には,生命に必要な材料と,相互作用と自然選択を促す乾湿サイクルがある。地球生命はそうした環境で誕生した可能性がある。この陸上火山起源説に従うのか海底熱水孔起源説に従うのかによって,太陽系内における生命探査の候補天体が異なってくる。

著者

Martin J. Van Kranendonk / David W. Deamer / Tara Djokic

ヴァン・クラネンドンクは豪ニューサウスウェールズ大学生物地球環境科学部にある豪アストロバイオロジーセンター長。地球上の極めて古い岩石について30 年以上研究している。 ディーマーはカリフォルニア大学サンタクルーズ校生体分子工学科の研究教授。ショスタク(Jack W. Szostak)と共同編集した「The Origins of Life」(2010 年,コールド・スプリング・ハーバー研究所出版局)や単著「First Life」(2011年,カリフォルニア大学出版局)など12冊を執筆・編集している。 ジョキッチは豪アストロバイオロジーセンターの博士候補者。西オーストラリアにおける初期生命の痕跡の地質学的観測とバーチャル・リアリティー技術を組み合わせる研究をしている。

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生命の起源」,A. リカルド/J. W. ショスタク,日経サイエンス2009年12月号。

原題名

Life Springs(SCIENTIFIC AMERICAN August 2017)

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