日経サイエンス  2017年11月号

nippon天文遺産 第11回

20cmトロートン望遠鏡

中島林彦 協力:渡部潤一/中桐正夫(ともに国立天文台) 洞口俊博(国立科学博物館)

東京・上野にある国立科学博物館の日本館(旧本館)は昭和初期の重厚な建物だ。西側の正面にある吹き抜けの大ホールから南北に翼を広げる形で展示室が伸びている。南翼1階は天体望遠鏡や顕微鏡,地震計,時計などの技術の歩みを紹介する「自然を見る技」のゾーン。その入口の正面に風格ある明治時代初期の望遠鏡が置かれている。     (文中敬称略)
口径は20cmで当時としては最大級。製造した英トロートン&シムズ社にちなみ「トロートン望遠鏡」と呼ばれる。日本の近代天文学の揺籃期を物語る数少ない本格的な望遠鏡として歴史的意義が深いことから国の重要文化財になっている(人物は同館理工学研究部の洞口俊博研究主幹)。

 

 

続きは発売中の2017年11月号にて

著者

日本経済新聞