日経サイエンス  2017年11月号

クルマ社会から駐車場をなくす

C. ラッティ A. ビダーマン(ともにマサチューセッツ工科大学)

自律走行車の研究開発が熱を帯びている。運転の手間を省き,安全性も高めようというのが主な狙いだが,各種のセンサーを備えた自律走行車は都市の姿そのものを一変させるだろうと著者たちはみる。ライドシェアと組み合わせて自律走行車が搭乗者をとっかえひっかえしながら1日中走り続けるようにすれば,自動車の総台数を抑え,駐車場スペースを劇的に削減できる。また,交差点に近づいた車から管理システムに通行許可を送信し,交差点を通過するスロット(時間枠)を個別に割り当てる「スロット交差点」により,渋滞を緩和することもできる。未来の都市交通の可能性と問題点を探る最先端の研究を紹介する。

著者

Carlo Ratti / Assaf Biderman

ラッティはマサチューセッツ工科大学センサブルシティーラボの所長で,建築スタジオ「カルロ・ラッティ・アソシアティ」の創業者。ビダーマンはセンサブルシティーラボの副所長を務める発明家で,1人乗りと2人乗りのロボット自動車の開発を専門とする企業スーパーペデストリアンの創業者。

原題名

From Parking Lot to Paradise(SCIENTIFIC AMERICAN July 2017)

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