日経サイエンス  2017年10月号

フロントランナー 挑む 第73回

鉄道に超電導革命をリニアの次は送電線:富田優

編集部

電気を無駄なく送る鉄道用超電導ケーブルを開発した
営業路線で車両の走行試験に世界で初めて成功
徹底した実験と検証で研究の実用化を目指す

 

 

新幹線や蓄電池電車,早期地震防災システムなど数々の技術を手がけてきた鉄道総合技術研究所(鉄道総研)に今,世界の鉄道関係者が注目する新技術がある。冷やすと電気抵抗がゼロになる超電導現象を応用し,電気を車両に安定供給する超電導ケーブルシステムだ。発案したのは研究開発推進部担当部長の富田優。材料の研究からシステムの設計・実用化まで陣頭指揮を執る。2015年には実際の営業路線に設置し車両の走行試験に世界で初めて成功。2020年代前半の実用化を目指し,本格的な試験に入る。  (文中敬称略)

 

 

続きは発売中の2017年10月号にて

富田優(とみた・まさる)
鉄道総合技術研究所研究開発推進部担当部長。1965年福岡県生まれ。九州工業大学工学部卒,同大大学院修了後,1993年鉄道総研入社。1998年超電導工学研究所出向。東京大学大学院博士号取得。2004年マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員,2008年鉄道総研超電導応用研究室長,2013年より現職。横浜国立大学客員教授など歴任。九工大客員教授,名古屋大学非常勤講師,MIT研究員を兼務。

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