日経サイエンス  2017年6月号

特集:恐竜から鳥へ

羽根と翼の進化

S. ブルサット(英エディンバラ大学)

鳥類が恐竜から進化し,恐竜類の下位グループであることはだいぶ前から知られていた。巨大で陸生の恐竜から小型で飛行可能な鳥類への劇的な移行についての詳細が,中国などで大量に発見された羽毛恐竜の化石によって明らかになった。化石を解析する新技術のおかげで,鳥類の独特なボディプランがどう組み立てられたかが再現でき,鳥類の顕著な特徴は現在の機能とは別の目的で何千万年もかけて個別に生じたことが示された。今回の発見を含め,進化的な大移行は緩やかに進むことを示唆する証拠が相次いでいる。

著者

Stephen Brusatte

英スコットランドにあるエディンバラ大学の古生物学者。恐竜や鳥類などの主要な動物グループが長時間スケールでどう進化してきたかを研究している。

原題名

Taking Wing(SCIENTIFIC AMERICAN January 2017)

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