日経サイエンス  2017年1月号

鳥取県中部地震とひずみ集中帯

中島林彦(編集部) 協力:西村卓也(京都大学防災研究所)

鳥取県中部で最大震度6弱の地震が起き,倉吉市で大きな被害が出た。この鳥取県中部地震は16年前の鳥取県西部地震と発生機構が似ている。西日本では陸側プレートへのフィリピン海プレートの沈み込みと,陸側プレートの東方への動きによって岩盤に歪みが生じ,特定地域で歪みの蓄積ペースが速い。この「ひずみ集中帯」が鳥取県を横断しており,鳥取県中部地震と同西部地震もこの地域で起きている。

著者

中島林彦 / 協力:西村卓也

中島は日経サイエンス編集長。 西村は京都大学准教授(防災研究所地震予知研究センター)。GNSSなどの測地学的手法による観測データを用いて,日本列島の地下で生じる地震などの断層運動やマグマの移動による火山現象などを探っている。