日経サイエンス  2016年7月号

現代人の源流? ホモ・ナレディ

K. ウォン(SCIENTIFIC AMERICAN 編集部)

2013年,南アフリカ共和国ヨハネスブルク近郊にあるライジング・スター洞窟の奥深くで大量の人類化石が見つかった。その後の発掘調査で,幼児から老人まで少なくとも15個体,1550個以上の化石を収集した。2015年9月,研究チームを率いるバーガーは,この発見を大々的に発表し,新種の人類ホモ・ナレディのものだと主張。バーガーは,ナレディはホモ属の新旧の特徴を併せ持ち,現代人の始祖に近い存在と位置づけた。この発表で,古人類学界は騒然となり,バーガーの発掘の進め方や系統解析を明確にしていない論文内容に批判が集まっている。化石の年代はいまだ特定されておらず,本格的な謎解きはこれからだ。

 

 

再録:別冊日経サイエンス219 「人類への道 知と社会性の進化」

 

原題名

Mystery Human(SCIENTIFIC AMERICAN March 2016)

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