日経サイエンス  2016年5月号

大特集:重力波

重力波の直接観測 3つの意義

大栗博司(米カリフォルニア工科大学/ 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構)

カリフォルニア工科大学とマサチューセッツ工科大学が中心となって推進してきた「レーザー干渉型重力波天文台(LIGO)」が,重力波の直接観測に成功した。発信源は,2つのブラックホールが互いの周りを回る連星の合体である。このブラックホール連星の起源や性質,また今回の観測の解析結果の分析については,本文に詳しい記事が掲載されているので,ここでは重力波が観測されたことの意義について考えてみよう。

 

 

再録:別冊日経サイエンス215 「重力波・ブラックホール 一般相対論のいま」

著者

大栗博司

カリフォルニア工科大学カブリ冠教授,同大学ウォルター・バーク理論物理学研究所長,東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)主任研究員。専門は素粒子論,主に超弦理論を研究している。一般向けの著書も多く,重力関連では『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』(幻冬舎新書,2012年)がある。万物の理論の有力候補である超弦理論の研究を紹介した3Dドーム映像作品『9次元からきた男』(4月20日から日本科学未来館で公開予定)の監修も務めている。

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